Virtual Reactor

気相からの結晶成長2次元解析

2D modeling of crystal growth from the vapor

リリースノート

Virtual Reactor ver8.3.0がリリースされました。
PVT-SiC, CVD-SiC, PVT-AlN, HVPE, Nitride

製品概要

Virtual Reactorは気相からのバルク結晶成長の開発、及び最適化のために開発されたシミュレーションソフトウェアです。
PVT法 (昇華法) によるSiC, AlN, Hg2Br2 (臭化水銀 (ll) ) 結晶成長、CVD法 (化学気相蒸着法) によるSiC, Si, ZnS, ZnSe結晶成長、HVPE法 (ハイドライド気相成長法) による窒化物、 lll-V族、 Ga2O3結晶成長、MOCVD法(有機金属気相蒸着法)による窒化物、及びlll-V族薄膜成長、CVI(化学気相浸透法)によるSiC成長に対応しています。
通常では測定することが難しいリアクター内の結晶成長プロセス (温度分布、ガス対流分布、結晶形状の経時変化、原料粉末の経時遷移、結晶内熱応力分布、結晶内転位密度分布 等) をシミュレーションにより再現する事でリアクター形状、プロセス条件、結晶品質の最適化に利用することができます。
Virtual Reactorはプリ、ソルバー、ポスト用のソフトウェアが一つにまとめられた各エディション (PVT Si Edition, PVT AlN Edition, PVT Hg2Br2 Edition, CVD SiC Edition, CVD SiC Edition, ll-Vl Edition, HVPE Edition, Nitride Edition, lll-V Edition, CVI-SiC Edition) と非定常計算用モジュール (Unsteady Module) で構成されており、熱流体解析をベースに2次元軸対称モデル、及び2次元平面モデルの準定常解析を行うことができます。

各エディションの製品特長

各エディションの詳しい内容は、以下ページでご確認いただけます。

図1. PVT法によるSiC結晶成長
リアクター内の温度分布、計算された結晶形状
図2. HVPE法によるGaN結晶成長
リアクター内NH3濃度分布

①ユーザーインターフェース

Virtual Reactorは、シミュレーションの経験がない方にも分かりやすいグラフィカルユーザインターフェース (GUI) を用意しています。
使用者はリアクター構造 (形状) 、計算条件の設定、計算格子の自動作成・調節、物性値の変更、計算の実行、結果可視化の一連の作業を一つのGUIで行うことが出来ます。
形状に関しては、AutoCADのデータ (dxf形式) として読み込む事も可能です。
また、可視化専用ソフトウェア2DViewを用い計算結果の可視化 (1D物理量プロット、2D物理量分布、ラインプローブ、アニメーション作成等) を行うことが出来ます。

図3. 計算格子作成画面
図4. 2DView可視化処理画面

②材料物性データベース

シミュレーションに必要な結晶 (SiC, GaN, AlN, Sapphire 等) や代表的なメーカーの装置部材 (黒鉛、断熱材 等) の物性値が、付属データベースに内蔵されています。
使用者によるデータベースの変更も可能です。

図5. 材料物性データベース、物性設定画面

動作環境

計算条件設定GUI、各モジュールソルバー、計算結果可視化ツールはWindowsに限定されます。
(動作保障OS: Windows10, Windows11)

推奨ハードウェア構成

CPU :
Intel Core i7 processor or higher
RAM :
8GB RAM or higher
Display :
1920 x 1080 or higher
Video card :
support of Open GL 3.1 and higher